眺めてたのしい、使ってうれしい、伊藤丈浩さんの器
こんにちは、メトロクス・オノです。
今回は、栃木県の益子で作陶する陶芸家・伊藤丈浩さんの作品をご紹介したいと思います。
各地で個展や様々な展示会などにも参加されており、メトロクスでも人気の高い伊藤さんの器。つい最近も、熊本で開催された個展が盛会だったようです!
展示会は、新作や普段は見られない定番外の作品も並ぶことが多いので、作家さんのいろいろな面を覗くことができて楽しいですよね。
スリップウェアについて
伊藤さんの作品は、スリップウェアと呼ばれる、器の表面に泥状の化粧土で模様を描くのが特徴。細く流したり、引っかいたりして模様を作り上げていきます。
スポイトなどを使って手描きで描かれた模様は、優しい揺らぎやにじみが見られたりと味わい深く、同じ柄の作品でもひとつひとつ表情が異なるのも魅力的です。
少し古い記事ですが、伊藤さんの工房にお邪魔した際の過去ブログで、制作の様子も見学させていただいています↓↓
スリップウェアはイギリス生まれの器ですが、実は近年その魅力を見出したのは日本の民藝運動家たちでした。
17∼18世紀頃にイギリスで作られていたものの、20世紀初頭にはその生産は途絶えていたスリップウェア。それを、その美に注目した柳宗悦と富本憲吉が、その存在をイギリス人の陶芸家バーナード・リーチに教え、リーチ窯によって優れた作品の数々が生み出されたのでした。
伊藤さんの描く模様
伊藤さんの器は、縞や螺旋、リボンモチーフのものなど、私が「スリップウェアってまさにこんなイメージ」と思っていたダイナミックな模様のものから、杉綾やフェザーコームといった、「こんな緻密な柄も作ることができるのか!」と驚くようなものまで様々。
作家さんの経験とアイディア、センスなどが掛け合わさって生み出された器は、眺めていてとってもたのしいなぁと感じます。
そんな伊藤さんの器、私も最近購入したのですが、実際に使ってみたら他にもうれしい発見が他にもありました!
発見1 何を載せても素敵に見せてくれる!
私事ですが、お料理は全然得意じゃありません。。(食べるのは大好きです。)
ので、器は好きなのですが、素敵な器に載せる素敵な料理が用意できないのがちょっとした悩みでした。
でも、伊藤さんの器は、ただの冷奴も、買ってきてそのまま載せただけの普通のおやつやフルーツも、最大限に魅力を引き出して、豊かな食卓を作ってくれるんです!
もちろん、華やかなメイン料理や丁寧に作られた煮物、新鮮なサラダなど、何を盛り付けてもお洒落かつ美味しく見せてくれると思います!
また、和食・洋食問わず使えるのもうれしいところ。
気付くと「あ、伊藤さんの器に載せよう」と思ってしまう、毎日の食卓にとても使いやすい器なんです。
発見2 どっしりとした安定感が良い
最初持ってみたとき、「小鉢にしてはちょっと重いかな?」と思ったのですが、食卓で使ってみると、ある程度重さや厚みのあるこのどっしり感が、温かみと安定感をもたらしてくれることがわかりました。
あと、薄くて軽いお皿も好きなんですが、洗う時に割ってしまいそうで、使う前にほんの少しだけ躊躇してしまうことも。。
伊藤さんの器は、手に感じる重みと滑りにくさ(裏側は素地が出ていてざらりとしています)で、洗う時にも安心感があって気負わずに使えます。
やっぱり日々使いたくなってしまう、伊藤さんの器なのでした。
以上、ここ2ヶ月ほど使ってみて、私が感じた魅力でした。
これからも使い続けていくうちに、いろいろなお料理を載せてみて新たな魅力を見つけていきたいです!
伊藤さんの器が気になった方は、是非こちらから↓↓
オンラインショップ 伊藤丈浩の器