旅するタニ~中国・四国編~

みなさんこんにちは、先週のブログでも紹介されましたが、
濱田庄司Tシャツとともに(どっちがともになのかしら?)
倉敷・宮島・丸亀へ行ってきました。
初めて訪れる土地へ、事前の下調べもなしに、右手には「るるぶ」を、
左手には「ことりっぷ」を携えて巡ってきました。
今日はスタッフブログとしてその旅行記みたいなのを書こうと思います。
そして、巡った土地土地でいろいろと購入して持ち帰ってきた品々を紹介します。
退屈でも最後までずらずらっと目を通してくださいね。

3月18日(日)晴れ
初日、倉敷へ降り立った僕は大原美術館へ。

ここは国内で最初にできた西洋美術の私立美術館だそうです。
皆さんも一度は耳にしたことがある芸術家たちの作品が
多数収蔵されています。
僕が一番見たかったのは、工芸・東洋館。
ここには、民藝運動に深くかかわった人たちの作品を
見ることが出来ます。さらに、この工芸・東洋館は芹沢銈介(せりざわけいすけ)
設計をしたことで知られています。僕は何回もブログで書いていますが、
芹沢けいすけの作品が本当に好きで、ハンカチもいくつももっていて
書籍もたくさん読んでいるし、静岡にある芹沢銈介美術館にも
足を運んでいて、本当に好きなんですが、そんなこともあってとても
行きたかった場所のひとつでした。
建物の外観、内装、照明、展示什器、窓枠、建具などすべてを氏が
デザインしたそうです。濱田庄司やバーナード・リーチなどからも
絶大な評価だったと図録に書いてありました。


この写真は、工芸館の中の芹沢銈介展示館の外観。
赤でひときわ目立つ存在です。


こちらは同じく工芸館:棟方志功展示室の外観。


窓が洲浜模様のようで素敵でした。


ミュージアムショップで芹沢銈介ポストカードセットを。
一番好きな「沖縄絵図」も1枚ありました。大事な手紙でも書くときに、
使いたいと思います。

そして、倉敷といえば民芸館。大原美術館のすぐ傍、美観地区に
あります。


ちょうど、「暮らしを寿(ことほ)ぐ品々」という企画展をやっていました。
季節の行事や結婚出産などのお祝い。そういったことを「寿(ことほ)ぐ」
ことに使う道具や着物などが展示されていました。日本はもちろん
インドやアフリカなど、世界中の品々があり、とても楽しめました。
そして、ここでも芹沢銈介関連の品々が。

倉敷手織段通(くらしきておりだんつう)。これは1畳サイズだと思われます。
大きくて大胆な柄、風呂敷などのデザインとは一味違いますが、とても美しい
色使いとバランスだと思います。本当はこのサイズのものが欲しかったのですが、
世に言う「財布と相談」して、少し小さなサイズのものを注文してきました。
生産が追いつかないらしく、注文してから2~3ヶ月ほどかかるそうですが、
楽しみに待つことにします。また届いたらブログにアップしたいと思います。


ここでは花むしろを。
どれも素敵な図柄です。もっと種類はありましたが、いくつかを選びました。
これもなぜ買ったかというと、

この上の写真で使っている敷物の柄は芹沢銈介の図案だということを聞いて、ついついススメられて
買ってしまいました。一本の細い緑色のラインを織ることが難しいとのこと。
配色もきれいです。

3月19日(月)晴れ/曇り
広島県、宮島・厳島神社へ。

NHKの大河ドラマ「平清盛」を放映中で大盛り上がりの宮島。
宮島といえば杓子が有名ですが、僕が気になっていたのは、


宮島張り子。これはインコだそうです。なんとも可愛らしく。
他にも数ある動物たちの中からこのインコを連れて帰ってきました。

3月20日(火)晴れ
香川県丸亀市へ
猪熊弦一郎美術館(MIMOCA)へ。

この美術館、設計は谷口吉生。「世界で最も美しい美術館をつくる」と評されて
いる建築家です。この壁画。「創造の広場」という題だそうです。

記念写真をとればこれがどこだかすぐにわかる、印象的な壁画です。
常設展では「ニューヨーク時代の作風の変遷」という展示の最中でした。
広くゆったりとした空間で、氏のニューヨーク滞在中の抽象画を多数見ることが出来ました。
50歳を過ぎてからの渡米。そのエネルギーはやはり圧倒されます。
メトロクスで取り扱うデザイナー・作家さんたちも同様ですが
年齢は関係なく、みなさん何歳になられてもデザイン・作品を作り続けている。
芹沢銈介も30歳を過ぎてから染色の道に本格的にすすんだ
そうです。それまでももちろん、多くの知識を得ていたことがあって、
柳宗悦との出合い、沖縄の紅型との出合いを経てのことだということですが。
僕たちもまだまだがんばらないといけないなあ、と感じます。


美術館の脇には市立図書館が併設されていました。使われているのはケヴィでしょうか?
ホワイトで小さいサイズのようでした。

そしてトロメオのフロアランプも。
祝日の為か、中には入れませんでしたが、素敵な図書館のようです。
入ってみたかったですが残念。


「創造の広場」便箋と封筒、猪熊弦一郎の「私の履歴書」という本を購入しました。
買ったそうそうに、メトロクス:小野寺隊長に貸し出してしまったのですが、
そういえば彼女にかした僕のバイブル「野菜炒め天国」が帰ってきたのは
貸してから約1年半後だったことを思い出しました。
今回は早く返してもらって読もうと思います。

そんな久し振りの楽しい旅でした。思わずいろいろなものを
買ってしまいましたが、これも良い思いでの品々。
益子の濱田庄司Tシャツの宣伝も出来たし、とても有意義な時間でした。
行ったことのない土地でいろいろなものを見て、お気に入りのものを
買ったり、おいしいものを食べたり。
次は鳥取か石川に行きたいです。卯之松堂の畑漆器店の畑さんや
喜八工房の酢谷さんとも約束しているし、いついこうかな~。
高梨良子さんの工房なんかもお邪魔したいなあ~。
2012年には達成したいです。

そして、いつものおまけ。
僕のひそかなコレクションである、「ご当地ピン」シリーズ。
今回は、岡山と広島。

諸事情により5個だけしかガチャガチャできませんでした。岡山ではいいものが
でなかったのですが、広島では「厳島神社」と「宮島杓子」をゲット!
この2個は欲しかったものなので、笑顔で旅を終えることが出来ました。
ご当地ピン、みなさんご当地へ行かれる際には是非。

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