吉田順子さん、高梨良子さんのコメント

こんにちは。メトロクス、ヨダです。
本日より、高梨良子さんのガラスのペーパーウェイトがオンラインショップで発売されました!
詳しくは、こちらです。

そして開催中の「あたらしいクラフトのカタチ」展、残すところあと一日、11/6(土)迄です!

鈴木稔さんの薪窯の作品も明日までの展示です。ティーポットやデミタスカップ、ドリッパーなど
ティータイムにぴったりのうつわが沢山そろっています。これからの寒い冬にいかがでしょうか。

前回、前々回とご紹介しました作家さんのコメントも今回が最終回です!
本日は切子ガラス作家の吉田順子さんと、ガラス作家の高梨良子さんのコメントのご紹介です。

作家さんには、

1)今回催事のために制作して頂いた作品について
2)ご自身が考える「あたらしいクラフトのカタチ」とはどのようなものでしょうか?

という2点についてお伺いしています。

まずは吉田順子さんのコメントから。

1)今回の作品についてお聞かせください。

この催事では、METROCSさんとの企画で、「クリスマス」「お正月」のテーマで制作しました。
私自身、器を選ぶときには、季節感があまりはっきりしているものは買わないので、
今回も、2つのテーマを意識しつつ、他の季節でも使って頂けるようなデザインにしました。
例えば、「オーナメント」はあえてクリスマスを象徴するようなトナカイや雪の結晶などのモチーフを避け、
星をデザインの中心にしました。そして「うさぎとツリー」は、冬であれば雪になる模様も、
夏にはホタルに見立てるなどして、色々楽しんで頂ければと思います。
普段はテーマを決めず、自由にデザインをしているのですが、
今回METROCSさんとテーマのある企画にチャレンジしたことによって新しいものが出来たと思います。

2)ご自身が考える「あたらしいクラフトのカタチ」とはどのようなものでしょうか?

豪華すぎず、かと言って無駄をそぎ落とし過ぎてもいない、

「Simple + 遊び心(但し、前衛的なものではない) is best !! 」

なもの。

吉田さんには、今回の催事の為にオリジナルの柄をあたらしく考案、制作して頂きました。
吉田さんの作品は、柄の一つ一つのモチーフはもちろんのこと、その模様の全体の配置がとても美しいです。
それは、以前吉田さんがグラフィックを学ばれていた事、
そして一つ一つのうつわの「形」に対しての模様をとても大切に制作されているからです。
新しい模様を制作するときは、通常の10倍の時間がかかるとのことで
今回はタイトなスケジュールの中で計8つもの新しい作品をデザインして頂きました。
形として吉田さんの作品の中では珍しいカラフェを始め、それぞれのテーマに沿いながらも
一年を通して楽しめる作品を制作して頂き、本当にありがとうございました!

そして、高梨良子さんのコメントです。

1)今回の作品についてお聞かせください。

ガラスのかたまりの持っている特性を生かし、
縞模様が、視覚的におもしろく見えるペーパーウェイトを制作しました。
シリーズとしては「縞」シリーズです。
「縞」は、日本古来からある着物などの柄で、私は、縞模様に惹かれ、
これをガラスでうまく表現できたらすてきだな、と思い、制作しています。
布で織物としての表現の縞を、ガラスで表現すると、透けて、
模様が立体的にみえて、おもしろいのです。

2)ご自身が考える「あたらしいクラフトのカタチ」とはどのようなものでしょうか?

オリジナリティーがあり、手仕事でしか表現できない要素が入っているモノ、
そして日々使いたくなるようなモノ。

メトロクスのオリジナルで「縞」ペーパーウェイトを制作してくださった高梨さん。
何回もの試作品を経て完成しました。高梨さんの特徴的な「縞」は見た目は軽やかですが、
一本一本色ガラスの棒を重ねて模様をつくるところから始まり、本当に丁寧に時間をかけて作られています。
この新作は、その「縞」模様を内と外2種類の楽しみ方ができる作品になりました。
このペーパーウェイトが「お香たてとして使えますよ!」とご提案いただいたのは、
じつは高梨さんご本人からなのです。
高梨さん、本当にありがとうございました!

みなさま、明日の最終日、お待ちしております。
ぜひこの機会に足をお運びください!

tokyo@metrocs.jp|TEL 03-5777-5866