スタジオプレパさんの工房へ行ってきました
平さんがお迎えに来てくれました。
みなさん、こんにちは。メトロクス:タニです。
4月29日、ゴールデンウィーク初日というどこもかしこも
混雑が予想されたそんな日、長野県にあるスタジオプレパさんの
工房にお邪魔してきました。
朝8時に新宿を出発したバスは案の定中央高速の渋滞につかまり。。。
2時間遅れての到着。平さんにはご迷惑をお掛けしてしまいました。
高速バスの停留所から車で15分、スタジオプレパさんの工房がある
上伊那郡中川村片桐というところへ。梨園が。
この時期になると農家の方は全国の親戚を呼び出してみんなで
受粉の作業をするそうです。以前はミツバチがその仕事をやってくれていたそうですが、
数が減った為最近では人の手で行っているとのこと。
などいろいろな近隣の話を伺いながらの道ののりでした。
今回の目的は28日からの《使う 飾る ガラスの器》に向けての
打ち合わせと作品の製作工程見学でした。
今回はメトロクスで作っていただいているガラスのランプシェードの
製作を見せていただきました。
工房の中。左端はガラスを熱する窯、右奥にあるレンガの窯がガラスの壺が入った窯。
窯は全て機会系統以外平さんの手作りだそうです。普通のガラス作家さんの
窯とはちょっと違うものだそうです。
色ガラスの素材。色によって吹いたときの伸び方や、線の出方が
違うとのこと。かなりたくさんのストックをお持ちでした。
道具。これは一部です。壁にもたくさん掛けてありました。
中にはマニアにはたまらない一品もあるとのこと。
また、いろんな道具も職人さんの技術によって勝手が
ちがうらしく、やっぱりあの人のあれがいい!という道具が
あるそうな。
ここからいよいよ製作が始まります。
壺から高温で解けたガラスを竿にとります。
1000度以上の高温。工房内も熱気があふれています。
ここから2人の所作にも緊張感が入ってきます。
窯で熱します。
吹く。2人で製作をしている工房:作家はあまり聞いたことがないと平さん。
ご夫婦で息の合った作業です。
これは新聞紙で形を整えます。ハンドマーバーと呼ぶそうです。
マーブリング(以前は大理石:マーブルの台でやっていたことから)
というそうですが、名前だけがのこった工程だそうです。ハンドマーバーもしかり。
上記を何度も繰り返し少しづつ大きくなり、かたちを整えていきます。
これはメトロクスで作っているランプの特徴でもある型。
スタジオプレパさんは吹きガラスの作家なので通常は
型を使いません。メトロクスでは出来るだけ均一な形で量産をする、という
前提のもと型を使って頂いています。
反対からもう一本の竿に付け替え、シェードの下の
開口部分を作ります。
最後にかたちを整え、竿から切り離し冷却に入ります。
この日はここまででした。
このあとカットし磨きをかけて完成です。
その他の器も型を使う工程以外はほぼ同じとのこと。
工房の一角の棚には作品が並びます。
簡単ですが製作工程をあげました。工房でお二人の動きをみていると
もっと細かく、いろいろな気配りや確認などが行われていました。
今回うかがうことができて本当に勉強になりました。すごく面白かったです。
展示会は28日から始まります。初日には三作家さんが在廊されます。
平さん、高梨さんにはギャラリートークも行っていただきます。
ブログではお伝えしきれない情報がたくさんありますので、そのあたりも
是非聞きに来て頂ければ嬉しいです。
ギャラリートークは予約不要・入場無料、どなたでも聞いて頂けます。
ただ、席には限りがありますので場合によっては立って聞いて頂くことも
予想されますので、ご了承ください。
ブログはどんどん更新していきます。お楽しみに。
おまけ:これは?平さんの甥っ子さんの作品。
ムムム、秀逸。心をくすぐられます。
ちなみに平さんのツイッターのアイコンも同じ作家さんの作品だとか。
ムムム。