エヌクラフツに夏らしい風物詩が加わりました

こんにちは、メトロクス・ハマダです。
いやーな雨が続いています!
真夏よりも、このムシムシとした暑さが苦手です。

我が家には出窓があり、そこにリネンのブラインドを下げているのですが、
先日そのリネンの裾にカビがあるのを発見・・・・・
ちゃんと除湿機を有効活用せねば、と使われずに眠っていた
プラ○マクラスターを引っ張り出してみましたが、
よく見たら「加湿」機能のみ。残念。除湿機を買おうか検討中です。

みなさんは湿気対策を何かされていますか?
布のカビ取り方法があれば、ぜひ教えてください。

 

さて、話は変わりますが、こうも急に暑くなってくると、
現代人はすぐにエアコンを使います。
電車の中なんて冷蔵庫のようにキンキンで、毎朝ブルブル震えています。
私はエアコンが苦手なので、暑さムシムシ対策はもっぱら
扇風機とうちわと保冷剤です。

そう、長い前置きはこのくらいにして、今日はうちわのご紹介。
この度、柚木沙弥郎 房州うちわの販売を開始しました。

柚木沙弥郎  房州うちわ 型染め和紙を使った千葉県館山の伝統工芸品

このうちわは、日本三大うちわのひとつとされる、千葉県館山市の伝統工芸品
房州うちわ」に分類されます。
地域に自生する女竹(めだけ)が用いられており、竹がそのまま丸柄になっています。
そして、その先端が細かく割かれて、骨組みを形成しています。
その細工の細かいこと。
試しに数えてみたら48本に割かれていました(個体差あり)。
職人技です。

柚木沙弥郎  房州うちわ 型染め和紙を使った千葉県館山の伝統工芸品

絵柄には「型染め」が用いられています。
「型染め」とは、日本の伝統的な染色技法で、その名前からもわかるように
型を使って和紙を染めるのですが、とても手間暇がかかります。

まずは、型を彫ります。
和紙に型をあて、糊を置いて乾かします。
次に顔料で地染めして、また乾かします。
糊を洗い落すと白抜きの絵柄が浮かび上がるわけです。
そして、また乾かします。
簡単に説明しただけでも、乾かす工程が3回も。時間を要することが想像できますね。

そんな手間暇のかかる「型染め」の一番の魅力は、その風合いです。
柔らかなにじみやラインの素朴さには、印刷では表現できない温かみを感じます。
染めているので、紙の内部まで染料が浸透しており、
プリントのようにシワの部分が白く色はげすることがないのです。

柚木沙弥郎  房州うちわ 型染め和紙を使った千葉県館山の伝統工芸品

柚木沙弥郎さんは、人間国宝・芹沢銈介さんに染色を学んだ方で、今年で御年91歳。
民芸の味わいを色濃く残した温かみのある絵柄が特徴的な作家さんで、
今回、エヌクラフツでセレクトしたこの5種も、大胆な色彩やユーモラスな絵柄ばかりです。

柚木沙弥郎  房州うちわ 型染め和紙を使った千葉県館山の伝統工芸品
左上から、
かぼちゃ
山に雲
青海波 双魚

 

一般的なうちわと比較してみましょう。

柚木沙弥郎  房州うちわ 型染め和紙を使った千葉県館山の伝統工芸品

街角で配られているプラスチック製のうちわより、ひと回り大きく、
少しそよがせただけでも顔全体にあたるくらいの風を起こせます。
竹と和紙なので軽く、肌にあたる風は柔らかく、上品です。

 

うちわは、日本の四季を表す風物詩、俳句では夏の季語になります。
プラスチックの使い捨てよりも、こういった工芸品のうちわの方が粋で風流ですよね。
この夏はうちわ持って浴衣着て花火見に行こうかしら、という気持ちにさせてくれます。
そうか、うちわはファッションのひとつなんですね。

私のイチ押しは、第一印象では「山に雲」でしたが、
ちょっと「双魚」のかわいらしさに惹かれつつあります。
みなさんのお好みは、どの絵柄でしょうか?

柚木沙弥郎 房州うちわ

柚木沙弥郎 房州うちわ ¥3,150

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