ハラダマホの練上げとは
こんにちは。
メトロクス・タカハシです。
来年1月に催事を予定しているハラダマホさん。 まだまだ先の話だと思っていましたが、
あと2月ちょっとです。 催事を前に練り上げについて今、一度お伝えしたいと思います。
練り上げとは陶芸手法の一つで、2種類以上の色の違う土を重ねあわせたり、
マーブル上に混ぜ込んだりして模様を作る技術のことです。
こちらはメトロクスでも定番品として取り扱っている「カップ 白樺」
一見すると平面的なこの模様はカップの表側から内側まで連続して繋がっています。
イメージでいうと金太郎あめをイメージしてもらうのが一番分かりやすいでしょう。
どうやって制作しているのかというと・・・
作品のカラーに合わせて必要な色の違う粘土を作っていきます。
顔料を混ぜ込み色を付けていくのですが、作品によってはかなりの色粘土が必要に
なるのでそれだけでも大変な作業です。
そうやってできた粘土を伸ばし、幾重にも重ね練り上げ独特の模様を形作っていきます。
複雑な作業を続け、ようやく一つの作品が出来上がるというわけです。
紹介した工程はごく一部ですので実際には、デザインを考えたり、
粘土の組み合わせ等もかなり複雑な物になります。
細かな計算に基づいて形作られる練上げ技法ですが、どこか見ていると心が
暖かくなるのはハラダマホさんの作品の魅力でしょう。
ちなみに、練り上げのカップの裏面がこのようにマーブル状になっている理由は・・・
つまりはこういうことなんです。
長年の謎が解けた!
今宵はハラダマホさんの練上げでゆっくりお茶を愉しむのもよいでしょう。