スタッフが買い増ししたい実用性の高い一品
こんにちは、メトロクス・フクオカです。
私が愛用している中でも「もう1つ欲しい!」と思っているアイテムをご紹介します。
工芸品としての魅力やデザインだけではない、実用性の高い一品、
畑漆器店 卯之松シリーズ(飯椀&汁椀)です。
石川県山中温泉で450年培われてきた、山中漆器の高い「ろくろ挽き」の技術や
ごくごく素朴なスタイルの格好良さは言うまでもありません。
今日は、実生活で使ってみてわかる「良さ」をお伝えしたいと思います。
まず、この持った感触。スっと手に馴染みます。
というのも、異常に軽い。
旅館や料亭で出てくる漆塗りの椀物って軽いですよね、あれより軽い印象を持ちました。
気になって測ってみたら62g。
比較対象がないとピンとこないので・・・
マーク・ニューソンのボウルSは160g。
無印良品の白磁のお茶碗で約130gとのこと。
軽けりゃ良いということはないですが、ごはんをよそっても重くなりすぎず、
女性やお子様にはやさしいです。
軽いということは、つまり「薄い」です。
これも測ってみたら、1mm以下!
口当たりの良さはここから来るんだなあ。
陶器やガラスの器だと、「薄さ」は割れやすさにも相当してしまうのですが、
卯之松シリーズは木製なのでその点は問題ないですね。
塗りの種類は3パターン。
特に小豆色の塗りの下からうっすら覗く木目は渋い。
木地に透けた生漆を塗っては布で拭き取る作業を繰り返し、木目を 生かして仕上げる
「拭き漆(ふきうるし)」という技法で仕上げられています。
この渋さはごはんをよそったときにさらに際立って、
この飯椀にツヤツヤのごはんをよそいたいがために土鍋でお米を炊いたりしてしまいます。
もちろん漆ですから、防水性があります。水につけっぱなしはダメです!
(木肌色はウレタン塗装)
食洗器には向きませんが、こういったお気に入りの器があれば、
ぐうたらな私でさえ、食後にすぐ洗って拭くような習慣になりました。
「愛用のものを長く大切に使う」というシンプルなライフスタイルにはマッチする、
そんなアイテム。
飯椀と汁椀の違いは、深さと高台の高さ。
本当にごくシンプルなタケヤみそでお馴染みなフォルムですが、
それがいいんです。
無骨で無表情なのに、どこか洗練された印象なのは、
若手デザインユニットの「MUTE」さんのエッセンスだと思います。
みなさんもぜひ使ってみてください。