書籍紹介「竹のあかり―近藤昭作の仕事―」
こんにちは、メトロクス・タカハシ(商品部)です。
今朝はとても冷えましたね。少しずつ、でも確実に冬が近づいて来ているなあと感じます。
今回は寒い日にもホッと暖かくなるような、書籍を紹介いたします。
こちら、里文出版編「竹のあかり―近藤昭作の仕事―」です。
この本は、竹を用いた照明製作の第一人者、近藤昭作氏の作品がたくさんの写真とともに紹介されています。
そのデザインは多岐に渡り、ページをめくる度に「こんなものもあるのか!」と驚かされます。
使用されている場所も、温泉旅館や料亭だけではなく、山小屋、バー、画廊、茶室などなど…
たくさんの場所で愛されていることが良くわかります。
そしてわたしがお気に入りの部分は、写真のほとんどに人が写りこんでいて、かつ日常を過ごしている点です。
ビールを注いでいる瞬間のものまであります。
そんな中で近藤氏のあかりたちは、存在を主張するのではなく、そっと寄り添い、見守っているように思えてきます。
こちらの書籍はメトロクスのお店の一角にある本棚にあり、どなたでもご自由に手に取ってご覧いただけます。
ちなみに、近藤氏デザインの照明は、当店でもご購入いただけます。
SKランプは、2008年に職人の高齢化により生産中止となっていたものを、
2015年、氏が別府の若手竹職人へ原寸大の展開図を基に編み起こす製法を継承し、復刻したものです。
書籍の写真と比較すると、竹の色味がいくらかぱりっとしている印象ですが、長年お使いいただくことで、綺麗な飴色に変化していきます。
何でもない日常を、そっと見守ってくれる照明。長い時間を共に過ごせたら素敵ですね。