bamboo works いよいよ開催間近です
こんにちは。
メトロクス・タカハシです。
以前から、ブログやフェイスブックで告知してきたエキシビション「bamboo works
世代と国境を越える竹工芸」ですが、いよいよ今週末24日から開催が迫ってきました。
今日のブログではエキシビションの内容についてご紹介していきたいと思います。
bamboo worksではSKランプのデザイナーでもあり、クラフトデザインにおいて竹を
用いた照明作りの第一人者である「近藤 昭作氏」と大分県別府市で設立された若手
竹職人グループ「BAICA」にスポットを当ててその作品とデザインワークを
紹介していきます。
近藤昭作氏は戦後、多くの「竹のあかり」を生み出し、今日のクラフトデザインに
大きな影響を与えました。近藤氏のデザインする照明は竹を主材として作られる作品が
多いですが、近藤氏の「竹のあかり」の登場の前は竹は構造材としての役割が多く主体は
和紙によるものでした。昔からある行灯(あんどん)等はその代表格ですね。
現在、ジャパニーズデザインの照明といえばイサム・ノグチの「akari」シリーズが
有名ですが、個人的にはそれに対を成すジャパニーズデザインの名作としての存在が
「竹のあかり」だと思います。
そして、BAICAは「竹細工の伝統的な知性の継承、革新を付け加えながら、
将来の自立への訓練の場となることを目的」に誕生した若手竹作家のグループです。
竹細工業界では職人の高齢化が進み若い職人が育たず技術が失われていくという
悪循環の中にありました。 そこで、BAICAでは、そんな取り巻く環境を
変えようと先人からの伝統的な知性の継承を図りながら技術と美的品質を向上させ、
また、技術・デザイン・経済の訓練の場としても機能する
「自発的学工房」として結成されました。
これまでアンジェロ・マンジャロッティとの共同デザインや、竹工芸会の巨匠
早野久雄の復刻事業など国内外問わず活動しています。
近藤昭昨氏のSKランプも元々は2008年に職人の高齢化により生産が終了となった
作品を大分の若手竹職人に技術伝承を図ることで復刻が実現した商品です。
bamboo worksのサブタイトルにある「世代と国境を越える竹工芸」の通り竹工芸会の
重鎮と若手竹職人、さらには海外のモダニズムの巨匠らも魅せられた竹工芸も魅力を
お伝えしていきます。
また、bamboo worksの開催にあたって、近藤昭作氏のSKランプに加わる新モデルと
大分の5名の若手竹作家が手がけた竹のパネルアート作品の発表の場ともなります。
発売はもう少し先ですがご予約も承っておりますので、そちらも見どころの一つです。
それでは、bamboo worksにて展示する作品の中から一部を紹介してまいります。
こちらは、パネルアート作品にも見えますが、実はSKランプの製作工程サンプルです。
放射状に広がる竹編はこのままでも魅力的です。
このほかに、約35年前に作られたSKランプの同形モデルを一緒に展示し、
製作工程から経年変化までご覧いただけます。
こちらの照明はBAICAとアンジェロ・マンジャロッティの共作デザインによる「DIFFUSA」。
大橋氏がマンジャロッティに「Lesbo」のような美しい照明を竹で作ってみたいと
話したことから、マンジャロッティがデザインを手掛けた作品です。 ※参考商品
ござ目編と呼ばれる編み方で作られています。
マンジャロッティらしい彫刻的なフォルムが魅力的ですね。
そして、会期中は近藤昭作氏の当時のデッドストックの作品も販売しています。
こちらは近藤氏を象徴する菱四つ目という編み方で作られたスタンドランプ。
竹を通して光の広がりが幻想的です。 価格:¥59,400(税込)
近くで見ると薄い竹が透けるほど竹が薄く割かれているのが分かります。
無駄のないミニマルなデザインは和室はもちろん、モダニズムのインテリアに合わせて
コーディネートして頂くこともおススメです。
この他、会期中は近藤氏のペンダントライト5種とスタンドライト2種を販売いたします。
価格:¥59,400~¥108,000(税込)
どれも1点のみの作品となっておりますので是非、店頭までお越しになられてください。
そして竹のあかりの他にも竹かごやカトラリー、モビール等、竹のプロダクトを集めています。
大橋重臣 レモンカーブバスケット(小入れ麻の葉):¥8,100(税込)
大橋重臣 SEN 5(モビール):¥5,400(税込)
中村さとみ バターナイフ/ジャムスプーン:¥1,700(小)¥2,700(大)
紹介した作品は一部ですが、5名の作家による30種以上の竹のプロダクトをご覧頂けます。
それぞれ作家さんの個性が出たデザインでずっと見ていられそうです。
10月31日、11月1日に開催するワークショップ「四海波 花籠」も11月1日はまだ空きが
ありますので、興味が有る方は是非ご参加ください。
⇒お申込みはこちらから
bamboo worksは竹の照明がメインのエキシビションですので、少し日が落ちてからが
一番きれいに見える時間かもしれません。(こちらも展示作品の一つです)
会期中は通常定休となる日曜、祝日も営業しておりますので、普段お越し頂けない方も
是非この機会にご来店頂けると幸いです。
※10月28日(水)~30日(金)はレセプションパーティ及びワークショップの設営の為、
休業となりますのでご注意ください
※会期中は近藤昭作氏も午後から在郎予定となります。
このブログで全てはお見せできませんが、会期中はメトロクスが竹の照明と
プロダクトでいっぱいになります。皆様のご来場、心よりお待ち申し上げております。