大分県別府に行ってきました
こんにちは、メトロクス・フクオカです。
竹細工の土地として知られる大分県別府に行ってきました。
エヌクラフツのSKランプ制作に携わっていただいている竹細工の作家さんたちも
みなさん、別府で活動されています。
<別府竹細工の歴史>
別府竹細工の起源について「日本書紀」の記述によると、人皇12代景行天皇が
九州熊襲征伐の帰りに別府に立ち寄った際、お供の膳伴(台所方)が、良質の
シノダケが多いことを発見し、メゴ(茶碗籠)をつくったことがはじまりとさ
れています。 本格的に工芸品として扱われるようになったのは室町時代からだ
とされ、行商用の籠が販売のために生産されるようになり、竹細工の市場が整
備されていきました。
昭和13年には大分県工業試験場別府工芸指導所(現 大分県立竹工芸訓練
センターの前身)が大分県により設立されました。そして今日においても、
日本で唯一の竹工芸の専門訓練校として、多くの技術者を輩出し続けています。
(別府市竹細工伝統産業会館より引用)
というわけで、大分県立竹工芸訓練センターにおじゃましてきました。
2年制、定員10名。狭き門のようです。
訪問したときは1年生の方々がせっせと作業をしていらっしゃいました。
みなさん黙々と手を動かしておられ、集中されているようすでした。
油抜きをした竹を乾燥しています。約6メートル!
この長さを竹を釜でゆでて油抜きするそうです。
余分な油分を抜くこと事により、汚れ落とし、ツヤだし、カビ防止という作用があり、
耐久性を高める効果があるのです。
乾燥の終わった竹は竹倉庫で保管されます。
作るものの長さに合わせて、竹ひごに加工。1本1本、手作業です。
力も要れば根気も要る作業!
やっとこれで編める状態の竹に。ここから編みの作業に入っていきます。
ひとことに竹細工といっても、作るだけではなく、材料の調達から始まり、
編むまでの下準備にはこれだけの手間がかけられているんですね。
センターの中には様々な工芸品が展示されたスペースも。
これはいろんな編み方の見本。
編みによって生まれる模様はグラフィックアートのよう。
豆腐かご。とても綺麗です。今は豆腐を入れることはしないですが、様々な収納に使えそうですね。
これのワークショップがあったらやってみたいな~
手作業では困難な特殊な加工用の機械がたくさん。卒業生も時間貸しで使用できるとのことで、
作家さん同士の交流の場にもなっているようです。
何十年も前の卒業制作。迫力がありました。
次に別府市竹細工伝統産業会館へ。撮影不可なのでエントランス付近のみの写真だけ。
海外では、美術品(アートピース)としての需要があるそうで、普段見慣れた「道具」とは違う
「オブジェ」がたくさんありました。どれも細工が細かくて惚れ惚れ…
竹に限らず、工芸品の魅力はやはり、手作業で作り手の想いが入っているところ。
竹細工については、目を見張る細かな細工や、竹を裂いて竹ひごにし、それを編むことで
立体にしていく、しかもその過程で文様まで生み出すということに感服しました。
以上、竹工芸の魅力について触れた日でした。
エヌクラフツの竹製品はこちら
SKランプ(生産地:大分県別府)
竹のカトラリー(生産地:大分県由布)