甲斐のぶお工房へ行ってきました!~道具編~

あけましておめでとうございます。
メトロクス・オノデラです。
新年ですね。
今年もよいものを丁寧にご紹介していけたらと思います。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。

さて、エヌクラフツブログの新年1回目は、
エヌクラフツで取扱中、
孟宗竹を使用したカトラリーを製作している
甲斐のぶお工房さんへお邪魔した際のレポートです!

甲斐のぶお工房は、大分県・由布院にあります。

山の中にある由布院の温泉街から、
さらにぐにゃぐにゃ道の山を越え、ようやく到着!

背後に由布岳がそびえ立つ、大自然の中にあります。
お伺いしたのは12月の中旬。
由布岳のあたまに雪がうっすらかぶっています。
空気もきれいで気持ちよい!
とてもよいところです。

工房の中は天井が高く、整理整頓されています。

さっそく目を引いたのは、
不思議な機械。
スチールの支柱の左右の先端に
なんやら手のひらサイズのかたまりが取り付けられています。

先端に取り付けられているのは、
これまたなんとも不思議なかたちの道具。

いろいろな大きさがありますね。

これらは、竹や木のカトラリーを製作するための機械と道具。
先ほどの機械の支柱をモーターでぐるぐると回転させて使用します。

見ているだけで、たのしいなぁ。

甲斐さんの工房にある道具を、
ごく一部ですがご紹介させてください。

まずは、こんな道具。
鉄製のボールにギザギザと切り込みが入っています。
大きなビーズみたいできれい。

これは、スプーンの先端のすくう部分の凹みを
大まかに削り出す刃物なのだそうです。
同じく竹のカトラリー工房だったお父様・甲斐治夫さんの時代から
受け継いで使用されています。

このような道具はホームセンターにも工具の専門店にも
販売されていないので、
なんと、なんと、甲斐さんの手作りです。

小さな金やすりを使って、ひとつひとつ切り込みを入れて
歯をといでいきます。
根気のいる作業です。

さて、次は、鞠のような木の実のようなボール。

これは、同じくスプーンの先端のすくう部分の凹みを
やするための道具です。
よくみると、木のボールの上に、
無駄なくサンドペーパーが接着されています。

上の画像のように、レードルの凹みが滑らかになっているのがわかります。
ボールの球形のアールとレードルの凹みのアールが同じなので、
仕上がりがきれいです。

さて、次は、ロール状の道具。

これは、円柱形の木の上に、サンドペーパーを接着したものです。
くびれの部分などのアールを形作るのに便利です。

これは、ちょうど円柱の径がスプーンの付け根のアールと
いっしょになっています。

作りたいアールにあわせて、円柱の径を使い分けます。

最後に、レコード型!

これも、やするための道具でした。
でも、どんな箇所をやするのに適しているのか想像できません・・・。

なんと、フォークの切り込みと切り込みの間をやるすための道具でした!

これらの道具は、すべて消耗品なので、
切れ込みをいれたり、サンドペーパーを張り替える作業など
メンテナンスも欠かせません。

私の想像を簡単に飛び越えました。
おもしろいなぁ。
私も作ってみたいなぁ。

道具の紹介はここまで!
さて、次は甲斐のぶお工房といえば、『魚フォーク』。
甲斐さんの魚フォークの製作風景をご紹介します!

・・・と言いたいところですが、
道具のご紹介が長くなってしまったので、お預け。
またの機会にご紹介いたします。
おたのしみに!

おまけ1

出張の思い出。
由布院の『亀の井別荘』さんでのワンショット。
甲斐さんご夫妻とお食事をしました。
地元大分産の新鮮なお野菜や鯉のお造りなど、
食べたことのないものをたくさんいただきました。
こちらのスーベニールショップ『鍵屋』さんでも
甲斐さんのカトラリーを購入することができます。
とてもよい雰囲気です。由布院へ行かれた際はぜひ!!

おまけ2

甲斐さん家のかわいい わんちゃんたち。
2匹とも私に怯えて、まったく触らせてくれませんでした・・・
画像でもわかりますが、1匹は後ずさりしています。
今度お邪魔した際には、私もいっしょにお散歩に行きたいです。

甲斐さん、今年もよろしくお願いいたします!!

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