ハラダマホ ギャラリートークへのご来場ありがとうございました

こんにちは、メトロクス・ハマダです。
練り上げ作家 ハラダマホ展」会期中のメトロクス東京にて
24(土)にハラダマホさんをお招きして、ギャラリートークを催しました。
本日はその様子のレポートです。

ハラダマホ ギャラリートーク
会場の様子。

 

ハラダマホ ギャラリートーク
奥がハラダマホさん、手前はメトロクススタッフ。

 

ハラダマホ ギャラリートーク
スクリーンに映し出されているのは、日本陶芸展に入賞したときの作品です。

 

ハラダマホ ギャラリートーク
自然豊かな熊本県の山中にハラダさんのアトリエはあります。
どれだけ山奥なのかというアピール(笑)と創作活動に影響を与えているという、
歌手の大滝栄一さんのラジオの話など、愉快なお話しが続きます。

 

ハラダマホ ギャラリートーク
ハラダさんのご実家の棚田。
この棚田の風景からインスピレーションを受けることもあるんだとか!

 

ハラダマホ ギャラリートーク
創作活動に影響を与えたという水木しげるの妖怪本。
なんともハラダさんらしいセレクトです。

 

練り上げの器ができるまでの工程を、比較的、単純でわかりやすい
「白樺」模様を例にご説明いただきました。

ハラダマホ ギャラリートーク
素材の色のままの土と黒い顔料で色付けした土。
色付けするにも、粘土に顔料をまんべんなく練り混ぜるという大変な作業!

 

ハラダマホ ギャラリートーク
2色の土をスライスしては重ね・・・を繰り返していき、
このような模様の塊が出来上がります。

 

ハラダマホ ギャラリートーク
できあがった塊からスライスし、扇型に整えます。

 

ハラダマホ ギャラリートーク
石膏型に貼り付けて成型していきます。

 

合わせた粘土と粘土を馴染ませるには何か月も寝かせるそう。
やはり、一番興味があるところだったようで、皆さん食い入るようにご覧になっていました。

練り上げは、成形した器にデザインを施す絵付けの器はと違い、
成型前の土に色付けし、それらを組み合わせて図柄を作っています。

金太郎飴や巻き寿司をイメージしていただくとわかりやすいでしょうか。
だからこそ、思い描いた図柄に仕上げるには、緻密に計算された図面が重要なんですね。

この工程を知ってから、複雑な模様の作品を手に取ってみると、
いかに根気の要る作業で、いかに精密性に問われる繊細な作品であるかが
よく分かり、その技術に脱帽し、ため息が出ます。

 

ハラダマホ ギャラリートーク
ハラダさんの作品の特徴のひとつとも言える、図柄のユニークなネーミングについて
方眼紙に描かれた図案とともに解説中。
投影されている器は「水面(みなも)」。

 

ギャラリートークの最後には、ハラダさんのご自宅の畑で取れたおいしいお茶と
ハラダさんお手製の「朝鮮飴」(美味!!!)を愉しみながら、歓談。

ハラダさんのおもしろいトークと温かいお人柄に触れ、
皆さん、より一層ファンになっていただいたようです!(我々も!)
たくさんの方にご来場いただきまして、誠にありがとうございました。

 

ハラダマホ ギャラリートーク
残念ながら、ハラダさんの在廊日は終了してしまいましたが、
31(土)までは、たくさんの作品の他、影響を受けたものの参考文献や
制作に使う道具一式など見応えのある展示物もご覧いただけ、
販売アイテムもまだまだございます。

ぜひ、会期中に足をお運びください。

ハラダマホ展 特設ページはこちら

tokyo@metrocs.jp|TEL 03-5777-5866